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Feature
用意するもの
飼育ケース・飼育マット・止まり木(経木、スミ)・保水液・エサ(なす、キュウリ、にぼし)
・乾燥やコバエの侵入を抑えるため、ディフェンスシートをはさみます。
・止まり木は脱皮の足場や隠れる場所になります。
・キュウリ・ナスは串にさして与えます。
・飼育マットを深さ3~5cmまで入れます。
・スズ虫は、成虫になるまでに5~6回の脱皮をします。脱皮中や脱皮の直後にはさわらないようにしましょう。
・スミにはケース内の保湿やカビをはえにくくする効果があり、止まり木に最適です。
オス・メスの見分け方
オスはメスにくらべて羽の幅が広いのが特長。この羽をすりあわせて美しい声で鳴きます。
メスはおしりに長い産卵管がのびています。タマゴは産卵管をマットにさして産みます。
メスが近づくといっそう熱心に鳴きます。
タマゴのかえし方
スズ虫はタマゴで冬を越し、翌年の初夏(気温が24~25℃の頃)にふ化します。
ふ化の準備が遅れるとかえらないことがあります。
1.床土全体にミネラルウォーターまたは保水液をしみ込ませます。
水分が多すぎるとふ化しない場合がありますので、数回に分けて、湿り具を確認しながら給水するようにします。
2.スズ虫のタマゴを中の土ごと床土の上に平らにまきます。
床土の中に埋めたり、床土をかけたりする必要はありません。以降は、床土の乾燥具合を確認しながら、水分を与えるようにます。
3.タマゴは、白色からだんだん薄茶色になり、気温が24~25℃の時期になるとふ化します。
ふ化したら止まり木を入れ、脱皮をする場所を作ります。
4.エサは、にぼしとよく水洗いしたナスやキュウリなどを与えてください。
幼虫は脱皮をくり返して大きくなります。成長してケースが狭くなったら大きなケースに分けて飼育してください。
飼育のポイント
直射日光に当てない
スズ虫は、暗い場所を好む夜行性の昆虫です。
直射日光の当たらない、涼しいところで飼いましょう。
水分補給
飼育マットが乾きすぎないように、ときどき適度に水分を与えてください。
エサは「野菜」と「にぼし」を与える
エサは、よく水洗いしたキュウリやナスなどと、「にぼし」の両方をバランスよく与えてください。
野菜だけでは、ほかのスズ虫を食べてしまうことがあります。
いつも清潔にしておく
エサは、腐ったり、カビがはえたりしないようにこまめに取りかえて、いつも清潔にしておきましょう。
スズ虫は、よく跳ねますので、掃除をするときに逃げられないように注意しましょう。