特集
Feature
用意するもの
飼育ケース(空きびん)・発酵マット(幼虫のエサ)・菌糸びん(クワガタ虫の幼虫のエサ)・ディフェンスシート
飼育ケースは直射日光や雨の当たらない、温度変化の少ない所に置いてください。
また、争いを防ぐため、1ケースに1匹で飼育してください。
発酵マットの水分量の目安
幼虫は、発酵マットを食べて育ちます。
マットの水分は、軽く握って手を開いたときに形がくずれずに残っているくらいがちょうどよい状態です。
飼育ケースは、カブト虫の幼虫の成長に合わせてだんだん大きくしてください。
成長のようす
幼虫の成長は、種類や暮らしている場所の気候、食べるエサの状態などによって速さが異なります。
早いもので1年、中には3年以上かけて成虫になるものもいます。
幼虫ではカブト虫、クワガタ虫とも3齢幼虫でいる期間がもっとも長くなります。
・カブト虫(ヘラクレスオオカブト・オスの例)
・クワガタ虫(ヒラタクワガタ系・オスの例)
サナギになったら…
成長しきった幼虫は、蛹室という部屋をつくってサナギになります。
蛹室をこわしたり、サナギを傷つけたり、また外から強い衝撃を与えたりすると、うまく成虫になれないことがあります。
成虫になるまでは、特に注意して扱いましょう。
●もし、蛹室がこわれてしまったときには、人工蛹室「メガエッグ」をご利用ください。
クワガタ虫のびん飼育
クワガタ虫の幼虫は、専用の菌糸びんのほか、自分で空きびんに発酵マットを詰めたものでも飼育できます。
■菌糸びん飼育
菌糸びんは、より多くの栄養が含まれています。水分補給の必要もありません。
白い菌糸の部分が1/3程度になるまで食べたら交換の目安です。
■発酵マットびん飼育
空きびんに発酵マットを硬く押し詰めて、最後に幼虫をもぐらせます。
飼 育 の ポ イ ン ト
飼育温度は15℃~28℃
飼育温度は1年を通じて、15℃~28℃の範囲にしてください。
飼育ケースは、夏は涼しい場所に、冬はヒーターと発泡スチロール製の箱などで暖かく保温してください。
水分補給
発酵マットは、乾きすぎないようにしてください。
また、菌糸びん飼育では、水分を与える必要はありません。
エサはたっぷり用意しておく
カブト虫の幼虫は食欲旺盛です。フンが目立ってきたら、マットを全部交換してください。
素手で幼虫にさわらない
幼虫にさわるときには、虫スプーン等ですくうようにするか、手袋などをつけてさわるようにしましょう。
素手でさわると、手についている雑菌が原因で、幼虫が死亡することがあります。